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モノクロシンドローム はあ・・・、憂鬱。金曜日ほど憂鬱な日はないよなあ、しかも6限目が数学だなんてもう「どうぞ眠ってください」なんて言われてる様なものじゃない。数学の先生の言葉が何かの呪文にしか聞こえないよ・・・。ふ、と窓の外を見ると灰色の空から雨が降ってるのが見える。あーもう最悪。今朝の天気予報で雨は降らないって言ってたから、傘持ってきてないのに!帰るまでに止めば良いんだけどなあ・・・。 机に突っ伏して灰色の空を眺めながらどうでも良い事を考えてたら、いつの間にか眠ってた。あー、もう誰か起こしてくれたって良いのに。寝惚けた頭で周りの状況を見てみるともう帰りのHRが始まってるっぽかった・・・。てことは私、数学まるまる寝ちゃったって事?ああー、後で誰かにノート借りなきゃー!うわー、ほんとに憂鬱! 軽い自己嫌悪に苛まれながらも窓の外を見ると、私が起きる前から降っていた雨がまだ降り続けていた。あうー、結局止まなかったなあ・・・。どうしよう、濡れて帰ろうか。学校で雨宿りしてこうかなあ・・・。窓の外から目を離してたまたま隣の席に目をやると泉くんと目が合った。(私寝起きなのに・・・!) 私の顔を見て泉くんがあの綺麗な顔でくすり、と笑う。 ・・・・・・っ、っ!はっずかしいいいい!!よりによって泉くんに見られるなんて・・・、なんてゆか・・・し、死にたい・・・。好きな人に寝起きの顔見られるとか、なんという公開死刑・・・。昇降口で雨宿りをしながらの今日の一番の失態を反省する・・・。あーあ、本当に憂鬱。雨の日だとなにもかも全部憂鬱になるのかなあ・・・。ああ、世界が全て灰色に見えるよ。空も人も周りの景色全部、空気さえ、も だ。 「・・・、傘持ってねえの?」 いきなり後ろから誰かに話しかけれた。(誰か、なんて言わなくても声でわかるんだけど!)ぼーっとしていた頭を一気に覚醒させる様に良く通る声。振り向かなくても誰だかわかる。 「あ、泉くん。もう帰るの?早いね」 「おー、今日はミーティングだけだったしな。まあ、この雨ってのもあるけどよ」 「あははは、そうだよねー。私もこの雨のおかげでなかなか帰れないよ」 うわわわっ!泉くんとこんなに話しちゃったよ・・・!てゆか泉くんの方から話しかけてくれるなんて!・・・・・・、てゆか泉くんの顔見たらさっきの事思い出しちゃったよ・・・。あう、思い出しただけで恥ずかしい・・・! 「なに、じゃあ今雨宿り中?」 「うん、まあそんなとこー」 「俺、傘持ってるから入ってくか?確か方向同じだったよな」 ・・・・・・、はい?えーっと泉くん今なんて仰いました?「一緒に入ってくか」って言った、よね・・・。ええと、ええと、ええと、うえええええええ?いや、泉くんと一緒にいれるってのはすごく嬉しいんだけど・・・。なんてゆうか、ねえ?一緒の傘に入って帰るって!(相合傘じゃないですか!) え、でもこうゆう時は素直にご好意に甘えるべきなのかな・・・、だって逆にそわそわしたら変じゃない!ただでさえ今日寝起きを見られてるてゆのに・・・!(もうこれ以上変な子だなんて思われたくない)(乙女としての意地!) 「あっと、え・・・と。じゃあお願いしても良いかな?」 泉くんの持つ傘が綺麗な青色に見えて、他にも赤色や黄色の色鮮やかな傘、空は濁っても見えるけど所々白と混ざったマーブル色。何時の間にか灰色一色だった世界に色が付いて見えるのは多分泉くんと一緒だからなのかなあ?(そういえば、泉くんと居る時だけは憂鬱なのを忘れてた)
モノクロシンドローム 貴方が居れば世界が色付いてみえるの!
2007'12.04.Tue |